都民の警察官に5氏


Tカードプラス TSUTAYAの最強カードいつでもポイント3倍!

 都民の安全を守るため職務に励む警察官を表彰する第86回「都民の警察官」の選考委員会が20日、千代田区大手町の産経新聞社で開かれた。今年の受章者に、警備1課警備実施係の藤崎勝司(しょうじ)警部補(50)▽捜査1課火災犯捜査係の武田智之警部補(52)▽亀有署少年係の赤間(あかま)敢(すすむ)警部補(56)▽小岩署上篠崎駐在所の野中紀行警部補(53)▽交通総務課高齢者二輪車交通安全対策係の牛島紀美子警部補(54)-の5人が選ばれた。

 選考委員会では、警視庁が受章候補者8人を推薦。滝沢幹滋(かんじ)警務部参事官らが「優れた実績があり、当庁の顔として人物ともに優れている」などと推薦理由を述べた。選考委員らの審議の結果、5人が選ばれた。

 勤続32年のうち25年以上を警備部門で勤務する藤崎警部補については、今年5月の伊勢志摩サミットなど多数の大規模警備を完遂。「不測の事態に対応するため、緻密な事前準備や警備対策を講じることから、周囲に“詰めの藤崎”と呼ばれており、その力は今後も必要とされている」などと高く評価された。ほかの4人についても「いずれも都民の安全と安心になくてはならない人物」と賛辞が贈られた。

 表彰式は、8月23日午後1時から千代田区大手町の大手町サンケイプラザで行われる。

                   ◇

 ◆警備1課警備実施係 藤崎勝司警部補(50)

 警察人生の多くを警備畑で歩んできた。皇居や国会など重要施設の警戒・警備をはじめ日々、都内の安全を守る「警備実施」の実務を担うスペシャリストだ。

 「警備に限らず、あらゆる分野で『調整』を徹底することが一番大事」と力を込める。世界各国の要人が集う主要国首脳会議などの大規模警備。万全を期するには、警視庁内部だけでなく、全国警察や関係機関、民間との連携が不可欠だ。

 さらに、的確な部隊運用や、最先端の資機材導入を計画し、テロの防止や安全の確保に知恵を絞る。失敗が許されない本番に向け、長い時間をかけて膨大な準備を練る。実務担当者として、こうした「運用・調整」に力を発揮してきた。

 受章が決まると上司や同僚らから祝福が相次いだ。「本当に光栄。受章に恥じないよう職務に向き合い、都民に貢献したい」

 ◆捜査1課火災犯捜査係 武田智之警部補(52)

 人情深く、正義感が強い気質に実直な仕事ぶり。32年間の警察官人生のうち、刑事部門で22年以上活躍。とくに900件以上の火災現場に臨場した経験と、電気や化学、建物構造などの専門的知識から導き出される火災原因の究明力は群を抜いている。

 その能力は海外でも高い評価を得ている。平成25年6月のコンゴ民主共和国の日本大使館放火事件では、ガソリンによる炎で爆心地のようになった跡地に日本から機材を持ち込み、綿密かつ周到な現場活動を行って、犯人逮捕、真相究明に大きく貢献した。

 死者が出た火災では、遺族は出火原因を知りたい気持ちが特に強い。「そのとき何があったのか、何が問題だったのかを徹底的に調べ、死者の代弁をするように遺族に話すことを心がけている」。日々、火災のスペシャリストとして頼りにされる存在だ。

 ◆亀有署生活安全課少年係 赤間敢警部補(56)

 少年に寄り添い、事件検挙や立ち直りに手を差し伸べてきた。相手の身なりや表情から心をくみ取り、本音を引き出すよう努める。「子供は社会を知らないだけで大人と同じ。本人の目線に立った声掛けが何よりも大切」と感じている。

 少年らによる「オヤジ狩り」事件では、被疑少年を粘り強く諭して自供を引き出し、グループを検挙した。1台の乗用車に乗っている30歳前後の男と少女を見れば、不自然さを察知して職務質問。少女は路上でナンパされた暴力団組員に覚醒剤を使用させられ、どこかに連れ去られているところだった。

 信条は「警察官は24時間、365日警察官である」。28年前、自身の結婚式当日にも、ひき逃げ犯を追いかけて会場からいなくなり、妻に祝儀泥棒と疑われたほど。残る警察官人生でもその信念を背中で語る意気込みだ。

 ◆小岩署地域課上篠崎駐在所 野中紀行警部補(53)

 35年間の警察官人生のうち、27年以上を小岩署上篠崎駐在所で勤務してきた。「事故処理の際や、相談者がどんな相手でも、公平に対応することにいつも気を配っている」と話す。

 小松菜の名産地として畑が多かった上篠崎地区も宅地開発が進む中、集合住宅の所有者や管理人とも緊密な関係を作った。平成8年には、管内のアパートに東北地方で起きた傷害事件の指名手配犯がいるとの情報提供を受け、検挙につながったこともある。「時代とともに環境が変わっていく中でも、住民の方と良好な関係を築くことが一番大事だ」と気を引き締める。

 受章を受け、「27年間駐在所で仕事を手伝いながら支えてくれた妻に感謝したい」と喜ぶ一方、「この地域で育てられてここまで来られたという思いがあるので、仕事を続けられる限り、地域に恩返しをしていきたい」と抱負を語った。

 ◆交通総務課高齢者二輪車交通安全対策係 牛島紀美子警部補(54)

 在勤35年。その多くを新しい交通安全施策の確立にささげてきた。

 中でも、平成19~20年に有識者らと考案した子供向けの安全教育プログラムは全国自治体の手本となり、各地の学校や安全イベントに定着している。内容はスタントマンの事故再現や、事故遺族の心情をつづった文章の朗読など。呼びかけるだけの啓発活動ではなく、相手の関心を引く方法にこだわった。

 近年では高齢者対策にも携わり、反射材の利用推進や、高齢者になじみのある著名人を起用したキャンペーンを警視庁で初めて試みた。

 警察署勤務の経験も豊富で、署が抱える課題もわかっている。「決めた施策を押しつけるだけでなく、現場の事情に応じた安全活動を進めたい」。今後は安全イベントに出向く機会を増やし、啓発する警察官への指導にも力を注ぐ。

                   ◇

 【選考委員】吉沢良雄・生命保険協会東京都協会事務局長代理▽鈴木武英・東京都交通安全協会理事長▽西講二・東京防犯協会連合会専務理事▽森田正敏・東京都警察懇話会事務局長▽辻一男・東京警友会連合会常任理事▽花田浩・東京ガス広報部長▽阿部成人・富国生命保険相互会社業務部職域開発グループ課長(業務部長代理)▽葛岡武志・サンケイビル秘書室長兼総務部長▽伊藤富博・産経新聞社事業本部長▽三笠博志・産経新聞社社会部長

                   ◇ 

 【主催】産経新聞社▽フジテレビジョン▽文化放送▽ニッポン放送【後援】フジサンケイグループ【協賛】生命保険協会東京都協会▽東京都交通安全協会▽東京防犯協会連合会▽東京都警察懇話会▽東京警友会連合会▽東京ガス▽富国生命保険相互会社▽サンケイビル▽三越伊勢丹ホールディングス

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする